モチーフについて
アクセサリーのデザインに多く見かける、ハート型やクロス型、クローバーなど・・・。そのモチーフ1個1個に秘められた意味を知ることにより、シルバーアクセサリーは、さらに奥深さを増していきます。知っておくと、シルバーセサリーを選ぶ際や、贈り物をするときの参考にもなりますよ。
モチーフって?
モチーフは、フランス語「motif」からきています。調べてみると下記のような意味があります。
1.芸術的創作活動の動機となるもの。特に、作品によって表そうとする
中心思想や主題。動機。モーティブ。
2.音楽で、楽曲の最小単位になる旋律断片、または音型。動機。
3.編物で、つなぎ合わせて大きな作品とするための一模様の単位。
私たちにとっての「大切なもの」とは、愛、生命、情熱、希望、幸せ、忠誠、約束・・・。確かに生きていく上でとても大切なものであって、そして、お金では買えないかけがえのないものです。そこで、昔の人々は、その「大切なもの」を伝えるため「形あるもの」に想いを込めて表現しようとしました。愛する人には花を贈り、生きる希望を失いそうな時も、天を目指す大樹を仰いで勇気を与え、動植物の生きる姿や、物の持つ特徴に想いを重ねて、大切な人に「大切なもの」を伝える方法としました。代表的なインディアンジュエリーもまさにモチーフとして動物や植物などを崇拝する意味でつかわれていました。
ですが、年月が経過すれば物の形は変化してしまいます。もちろん、植物は枯れるし、物は壊れたり色あせてしまったりします。「大切なもの」を、そのときのまま、美しい姿のままで大切にしておきたい。。。そして「大切なもの」をいつも身近に、大切な人のそばにあってほしい。このような人間の気持ちの現れが、モチーフとしてアクセサリーになって生まれてきたと言うわけです。
ハートのモチーフは永遠に愛する力を与えれる
ハートのモチーフは人間の心臓を象徴します。人間が「生」を感じる瞬間は、愛する人のことを考え、心臓の鼓動が高まった時。ですから、ハートは生きる証であり、愛の象徴なのです。古代エジプトでは、ハートは不滅だと言われていたそうです。もし、肉体が滅んでしまってもハートさえあれば、いつの日か復活することが出来る。それがエジプト人たちの「希望」だったのです。ハートは、「愛」と「生命」のシンボル。それを身につけることによって、人は永遠に愛し合い、生命力を得たいと願い続けていくのでしょう。
幸運を運んでくれるモチーフのクローバー(CLOVER)
クローバーは、「魔除けの力」があります。そして幸運を招いてくれるという伝承がヨーロッパの各地にあるそうです。そして、ここ日本でも「4つ葉のクローバー」を見つけると、幸せになれるという話は良く耳にします。
この「幸せ」とは名声、富、忠実な恋人、健康の4つがあります。クローバーの葉の1枚1枚がそれぞれの幸運をよんでくれます。更に、5つ葉のクローバーはこの4つの幸せに加えて「金運」、6つ葉なら、「予言の力」、7つ葉ですと「無限の幸運」を呼んでくれるという話があります。
神秘的な出会いを象徴するモチーフ十字架(CROSS)
クロスをシンボルとして、用いた起源はかなり古く旧石器時代で、太陽や、地水火風と いう4元素などを表現したのが始まりでした。そして十字架と言えば、キリスト教の聖なるシンボルと認識されていますが、中国や中近東などでも「宇宙」や「生命」を表す物として使用されてきました。その広い宇宙には、人間の知恵が全く及ばない不思議な力が働いているとされています。
十字架が交わるように、人が超自然の力と出会う瞬間に感じた深い感動を、「信仰」また、「神秘」と表現しました。十字架のモチーフには、強い願いを叶える神秘的な力が含まれています。
(BIRD)鳥は恋する魂の象徴
バレンタインDAY。。。この日の起源は、古代ローマで祝われていた「ルペルカリア祭」までさかのぼります。神様はこの日、空を自由に飛んでいる鳥たちを集合させて、相手を決めてつがいにしていました。つがいになった烏たちは喜んで愛の歌をさえずり、巣作りをはじめて春を知らせる。それが転じ、人間が愛する人に想いを告白する日になっていきました。だからこそ、鳥は恋する魂の象徴であり、鳥の鳴き声は恋をする喜びの象徴と言われているのです。
(WING)翼のモチーフには「上昇」の願いが込められている
翼を持たない動物が翼をつけたら、長所がさらに磨かれると古代の人々は考えていました。足の速い動物は、翼をつけるともっと飛ぶように走りまわり、視力の良い動物は千里眼を得ることが可能になります。翼は持っている長所をますます伸ばしてくれる「上昇」のシンボルなのです。より賢く、より美しく、より勇気ある人になりたい・・・。このように常に高い志を抱き、日々上を目指して頑張る人々に、とても最適なモチーフでしょう。
月と星(MOON&STAR)のモチーフは優しさと強さのシンボル
広い夜空に輝く月と星は、太古の時代から、闇夜をを照らしてくれる光として、行く道を示す「道しるべ」としてきました。そして、月の満ち欠けや星達の煌き、宙の巡りが、人間の心身の調子や運命に、大きく関わると信じられてきました。
月は女性の優しさや純粋さを、そして星には希望と運命を表していると言われていました。月や星のモチーフのアクセサリーを身につける事によって、もしも悲しいことがあっても、常に前向きに、そして優しさと生きる強さを与えてもらうことができるのです。
永遠の絆の象徴、結び(KNOT)
中世ヨーロッパでは、戦場に出かける夫や恋人の無事を祈って盾に紐を結んでいました。愛する人と永遠の絆を象徴する「恋結び」と呼ばれるその結び目は、「8」の字を横にした、数字の無限をあらわす「∞」の形と重なります。また、結ばれたリボンは、「愛」、「約束」、「結婚」を象徴しています。リボンを蝶結びの形にしたシルバーアクセサリーには、「永遠に結ばれたい」という意味が込められています。同時に、「私の心の結び目をほどいてくれるのはあなただけ」という意味も併せ持っています。
天使(ANGEL)のモチーフは、あなたに幸せを運んでくれることを象徴
天にいる神様と、地との間を行き来しながら、神様からの言葉を私たち人間に語ってくれるのがこの天使の役割とされています。あなたが悩んでしまったり、迷っている際に、突然良い案が浮かんで来ることはないですか?それは、あなたの耳元で天使が囁いてくれたのです。このように、天使は人間に幸運を自然に与えてくれます。
このように「大切なもの」への熱い気持ちを、身に着ける人、または贈る人の想いを形にしたのがそれぞれのモチーフというわけです。普段持ち歩いている携帯やスマホ、iPhone5などのケースやアクセサリーも選ぶ時はモチーフを少し意識してみるのもいいかもしれませんね。
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Last update:2024/1/9